20260907第27回OralScienceCafeオーラルパウチ対策とAIによる医療安全研究
全体要約(喋ラボ様のご協力により自動で生成しております)
日時:2026/09/07 19:00~
全体要約
オーラルパウチの国内流通と健康影響に対する口腔科学者の対応状況を共有し、10月30日に東京大学で国際的なフォーラムを開催する方針を確認した。後半は、坂東氏が開発するAIを用いた医療ヒヤリハット類似事例検索システムを実演。歯科・一般病院の公開データを検索し、事例の類似性や改善策を参照できる仕組みについて意見交換した。今後は試験導入、データ拡充、用語差への対応、個人情報保護、共同研究を進める。
オーラルパウチ問題とフォーラム開催
オーラルパウチはスヌースに続くたばこ代替製品として海外から流入し、日本では安全性に関する十分な審査を経ずに流通しているとの懸念が共有された。
産経新聞による6月・7月の報道を契機に、TNFTRを中心とする口腔科学者が反対・警戒の見解を発信した。
臨床現場で患者に注意喚起するためのポスターを作成中。各参加者から意見を募り、内容を改善する。
10月30日に東京大学でフォーラムを開催予定。関連学会の代表者が参加し、それぞれの立場・見解を表明する。
米国FDAの容認姿勢など海外動向も踏まえ、日本の口腔科学者集団として世界に向けて意見を発信する。
AIによる医療ヒヤリハット類似事例検索システム
坂東氏が、BERTを活用した類似事例抽出システムを紹介。入力したヒヤリハットに近い過去事例を、指定件数ごとに検索できる。
収録データは、日本医療機能評価機構の一般病院事例約9万4,000件、薬剤関連事例、歯科事例約5,000件。歯科用テンプレートには事例詳細、背景要因、改善策などを記録する。
キーワード、分類、自由記述を組み合わせて検索可能。検索結果は類似度順に表示され、表形式で詳細や改善策を確認できる。
実演では、ガーゼやファイルを口腔内に落下させた事例を入力し、類似する事例と対策を抽出した。現時点では検索精度や表示方法に改善余地がある。
利用者による類似性・有用性の5段階評価とコメントを蓄積し、システム改善につなげる構想が示された。
システム活用に関する意見・課題
歯科診療所レベルのヒヤリハット事例が少なく、診療所・病院・職種による表現差で同じリスクが別データとして埋もれる可能性がある。
「ガーゼ」「器具」「落下」などの同義語や分野ごとの異なる表現をOR検索で補う方法が提案された。将来的には用語差を自動的に吸収する機能が期待される。
曜日や時間帯など、ヒヤリハット発生の背景要因を分析できる可能性がある。ただし、現状では数値データの活用機能は未実装。
個人情報保護のため、病院内のファイル名とシステム上の名称を分離し、個人を特定できる情報を入力時点で除外する方針を確認した。
データを増やすには、入力フォームを統一して各施設から収集する必要がある。公開データ以外を取り込む際の運用・法的整理も課題となる。
今後の共同研究と試験利用
まずは少人数でシステムを試験利用し、実際の検索結果、操作性、有用性を評価する。
AI環境を含むシステム一式をUSB等で提供し、各自のPCで起動できる方式を検討。導入には約2か月程度を想定している。
坂東氏、臨床家、歯科・医療関係者が共同研究を進め、現場のヒヤリハットを収集してシステムに反映する。
坂東氏は文部科学省の科学研究費への申請を予定。今回の取り組みを共同研究として発展させる可能性が示された。
次回は10月の第1月曜日を予定。10月30日の東京大学フォーラムについても、引き続き参加・協力を呼びかける。
次回予定
次回開催日:2026/10/05(月)19:00~(第1月曜)開催予定
皆様のご参加をお待ちしております。

